中国の歯科技工所が総義歯の垂直距離を測定

天然歯列の下顎が咬頭脱臼している場合、鼻底から顎底までの直線距離を咬合位の垂直距離といいます。下顎が安静位置にあるとき、鼻の下から顎の底までの直線距離を安静位置の垂直距離といいます。適切な垂直距離により、顔の豊かさと美しさに関係する顔の下 3 分の 1 の高さが維持され、顎頭が顎関節中心窩内で適度で快適な位置に配置されます。歯全体を失うと、上顎と下顎の間の支えが失われ、顔の下三点が短くなり、唇と頬がこけ、顔のイメージに明らかに影響を及ぼしました。また、下顎が挙上しすぎた姿勢になることが多いため、下顎頭が後退してしまい、長期にわたって顎関節症状を引き起こすことになります。したがって、総義歯を作製し、元の上下距離を回復することは重要なステップです。



しかし、総義歯を製作して上下の距離を決める場合、経験不足により高すぎたり低すぎたりしてしまい、入れ歯の品質に影響を及ぼし、場合によっては作り直しが必要になる場合もあります。一般的な症状は次のとおりです。



(1) 垂直距離が高すぎる：総義歯によって決定される垂直距離が高すぎるため、顔の下半分が長くなり、唇頬部の筋肉が緊張し、上下の唇が閉じられなくなり、鼻唇溝と顎唇溝が浅くなり、口の中に何かがあるかのようになります。話すときに上下の歯がぶつかることが多く、義歯の保持力が悪い：咬合時に圧痛がある、側頭部の両側に不快感がある：長期間使用すると、次のような症状が現れます。咬合時のパキパキ音や痛みなどの顎関節の痛みがあり、重度の場合には開口制限が生じることもあります。



(2) 垂直距離が低すぎる：総義歯によって決定される垂直距離が低すぎる、咬合時に顔の下部が短くなる、上唇と下唇が密着しすぎる、唇が外側または内側を向いている、口のくぼみが十分ではなく、老けた顔の形を示します。咬合の際、上顎と下顎の人工歯を接触させるために、通常の垂直距離よりも下顎を高く上げる必要があるため、噛みづらくなります。咀嚼効率が低く、長時間続けると側頭顎関節症の原因にもなります。



上記のような事態を避けるために、総義歯を作成する際に垂直距離を決定する際には、測定方法（安静位置の垂直距離から2mmを引いた値）を使用することに加えて、義歯の垂直距離と安静位置の垂直距離の比率が一致しているかどうかにも注意する必要があります。顔の下 3 つの部分の長さと顔の長さが調和しているか、特に上唇と下唇がぴったりと接触しているかどうか、鼻唇溝と鼻唇溝が調和しているかどうか